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春のオリオン座


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昨日、東京京橋のmont-bellでの展覧会準備を終えて、
中央高速を長野へ走ってくる時

ずっと、ちょうどこの絵のような三日月に向かって進んでいました。

自宅へ近づくにつれて、どんどん街の光が少なくなり
空の暗さが濃くなっていきます。
車内の気温も、どんどん下がっていきます。
中央道最高地点の原村付近では、マイナス3℃の電光掲示板が見えました。

月も氷の中に冴えてくるようです。


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家について車を降りると、真っ暗な西の空にオリオン座が輝いていました。


今回の巡回展での大作 (100号程度の作品) は3点。
ひとつは 「夏のオリオン座」
下の絵です。


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2016年8月末の早朝、思いがけずオリオン座を空に見つけた時
そして、その日、山に登っていた時のできごとを描いたものです。


展覧会場には、その時のことを綴った文もあります。
その文章です。


夏のオリオン座
2016年 8月末、八ヶ岳に登る途上より

私は、あまり早い時間から山に登っていません。
家族が仕事や学校へ出かけてから出発するからです。
それでも、一年に2回ほどは早朝山へ行かれる日があります。

8月末のそんな朝、4時ころ山へ向かおうと外に出ると、
東の空にオリオン座が浮かんでいました。
一瞬、季節を疑いました。夏でも見えると知らなかったからです。
その後、登山道を登る途中で、朝日が山の向こうから
出てきていることを光で感じました。
振り向くと、真っ白な月が雲の上に浮かんでいます。
太陽は東に、月は西に、オリオン座はもう見えない場所へ
消えたかもしれませんが、それらはひとつの空に
浮かんでいると思えました。
山に登り続けていると、空が東も西もないような感覚に、
時々なるように思います。








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by wakasa-noriko | 2017-03-04 09:12 | 水彩画展のご案内
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